2007年06月28日

ポッドキャストの作り方(録音編)

今回から改めて、僕なりの音声配信の仕方について
備忘録の用途も含め、記述していこうと思う。

これから紹介するのは、
あくまで僕なりのやり方を示した一例で、
決してこの方法でないと、ポッドキャスト番組を
作れないわけではないことを予めお断りしておく。

まずマイク機材の説明だ。

mic5.gif

キクタニ・ミニマイクスタンドDS-20
SHURE SM58をセットし、
ポップ・フィルターを装着している。

これらは全て楽器屋で揃うはずだ。

SHURE SM58は、各種録音のスタンダードとされている
ダイナミック・マイクだ。
一般的にカラオケマイクと呼ばれるものだが、
見た目は同じようなものでも、音質はピンからキリまである。
迷ったら、この定番マイクを買っておいて損はない。
なお、
このSM58の1/3以下の値段で販売されている
BEHRINGER XM8500なんていう、ちょっと冗談っぽい名前の類似品があるが、これも悪くない音質のようだ。

ポップ・フィルターとは、ポップ・ガード、ポップ・スクリーンとも呼び、
パ行やバ行などの破裂音を発したときに起こる強い息の吹きかけを、
そのままマイクがノイズとして捉えないように装着するものだ。
これを装着しないと、発声したときに、
「ボッ」「ブオッ」といったポップ・ノイズが発生しやすい。

pop.gif

なおこのポップ・フィルターは、
ノイズを防ぐだけでなく、口とマイクとの距離を
一定に保つことができるので、僕は重宝している。

マイクと口との距離は、画像のように5cm程度を基準としている。
この距離を縮めれば、周囲の環境ノイズと音声のレベルの差が開くため、
結果的に周囲のノイズを抑えることができる。

ただし一方で、口から発せられるノイズを拾いやすくなったり
生々しい音声が入力されるといった傾向がある。

ちなみにスタジオや防音室での録音など、
周囲のノイズが限りなく少ないときには、
口とマイクの距離を大体12cmぐらいまで離して録音している。
そのぶん、声も大きめに発声するようにしている。

mic12.gif

マイクと口との距離は、それぞれ録音した後の結果をみて、
ノイズとのバランスや、
音質の好みによって設定すれば良いだろう。

これらの装置から入力された音声は、
キャノン・ケーブルを通じて録音デバイスに送っている。

canon.jpg

このキャノン・ケーブルはXLRケーブル、マイク・ケーブルとも呼び、
頑丈で、ノイズが少ないのが特徴だ。

canon2.jpg

この「オス側」の端子を入力し、コンピュータに
送るための機器を、僕は二種類所有しており、
用途や気分によって使い分けている。

mixer.jpg

オーディオ・ミキサーのBEHRINGER UB1202FXだ。
これでマイクから入力された音声を増幅し、音量・音質を整え、
赤/白のピン・ケーブル(RCAケーブルとも呼ぶ)を通して
コンピュータに送っている。

ちなみにこのUB1202FXは簡易エフェクト機能もついているので、
リアルタイムで、音声に変化をつけることが可能だ。

もう一つは、以前のエントリでも紹介した、
EDIROL UA-25だ。

ua25.jpg

この機材でも、マイクの音量を整えることが目的となる。
ただ、こちらは、
USB接続でコンピュータに音声を送ることができる。

どちらの機材を使用する際にも、重要になるのはモニタリングだ。
これは、録音中に、
現在どのような音声がコンピュータに送られているのか、
実際に耳でリアルタイムで確認するという行為だ。

モニタリングをしていると、
どのようなノイズがどのような大きさで入力されているのか、
発声している声は明確か、また、
他のMCがいる場合、複数の声が重なって入力されて
聞きづらい状態になっていないか、などを
確認することができる。

特にノイズに関しては、
一度コンピュータに送られてしまったノイズは
後で消し去ることが非常に面倒臭かったり、難しい。

録音の段階で、しっかりとモニタリングをして、
マイクと口との距離、録音デバイスの入力レベルを調整し、
なるべくノイズが少ない状態にしておくことが大切だ。

以上のシステムで、僕は音声を録音している。
posted by 南部イチヒコ at 15:21 | Comment(4) | TrackBack(6) | ポッドキャストの作り方

2007年06月26日

第参待機室 STAND ALONE PODCASTERS (1) オケタニイクロウさん<前編>

今回は、「STAND ALONE PODCASTERS」と題しまして、
Podcast Summit #3で共演させていただいた、
オケタニイクロウさんとの対談を音声でお送りします。

Podcast Summit #3について
・ポッドキャスト・ノイローゼ?
【mixi】『顔出しOKのポッドキャスター』コミュニティ
・石原一彦って誰やねん
・懇親会、どうでしたか?
・「パンツ」って何ですか?
・オケタニさん、怖いです


(5.1MB / 12:43)

■オケタニイクロウさんの番組

オケラジ!★おけたに軍団のポッドキャスト
オケタニイクロウさん、宮崎陽介さん、鳥居信康さんによる、
メイン番組となるトークバラエティ。

カリスマ将軍 オケラジ!
同じくお三方による、こちらはビデオ・ポッドキャスト。
動画ならではの、ダイナミックな笑いが楽しめます。

キモキモマン
こちらは同じくお三方によるトークバラエティ番組ですが、
放送時間が短め・更新頻度の高いのが特徴です。

松本恵理のSPAGOLAND−スパゴーランド
Spanish Gauguinのボーカル、松本恵理さんをMCに迎えた
オケタニイクロウさんプロデュースのトーク番組。

Radio Logic 森若香織のポッドキャスト
元GO-BANG'Sのボーカル、森若香織さんをMCに迎えた
同じくオケタニイクロウさんプロデュースのポッドキャスト番組。


ひとり目線
オケタニイクロウさんによる個人ブログ。
posted by 南部イチヒコ at 00:45 | Comment(2) | TrackBack(1) | 第参待機室

2007年06月18日

第参待機室(6)Podiumの豊田佳明さん

今回は、「石原一彦」名義で
スタッフとして参加させていただいた
Podcast Summit #3の主催元である
Podiumの豊田佳明さんをお迎えして、お送りします。

・製作総指揮・豊田佳明
・「叩かれてナンボ」
・全ては「マイクの数」から始まった
・今回も、実は…
・みんなでつくる、ということ
・実は「出演オファー」ってめちゃくちゃ難しい
・イベントで大切なのは人と人とのコミュニケーション
・せんだまさと様のお言葉
・これからのPodcast Summit
・「私もたまには、2〜3人……」
・何も思い残すことはございません


(6.3MB / 15:31)
posted by 南部イチヒコ at 04:20 | Comment(6) | TrackBack(0) | 第参待機室

2007年06月11日

新興宗教ポッドキャスト教

Podcast Summit #3にスタッフ&出演者として参加し、
多くの方々にお世話になり、支えていただいた。

これは、僕にとって何物にも代え難い財産だ。

参加された皆様は、
「ポッドキャスト」というものについて、
様々なご意見をお持ちになったことだと思う。

そのきっかけを与えるようなイベントに参加できたことに、
心から感謝している。

ここで、改めて僕のスタンスを、はっきりさせておこうと思う。

僕は、
「新興宗教ポッドキャスト教」の信者では、ない。

確かに僕は、
ポッドキャスト番組に魅せられ、自分で番組を始め、
ノウハウを自分なりに形成し、多くの理解者に恵まれた中の一人だ。

だが、
「ポッドキャスト」というキーワードだけに過敏に反応し、
それだけを妄信、狂信し、何が正しいのか、そして何が間違っているのか、
それすらまともに見えなくなった状態で、
定期的な教団の集会に足繁く通い、
教団への無意味な「お布施」を払ったり、
「教団おすすめの高額な物品」を
客観的判断を待つことなく買い込むようなことは、しない。

We Are Not "PODCASTERS".
僕らは「ポッドキャスター」ではなく、南部イチヒコ、そしてうぢ坊だ。

あくまで無所属、ノーブランド。

もしあなた方が、
本当にこのシーンの向上についての
考えがあるなら。
そして、力があるなら。

「新興宗教ポッドキャスト教」の信者になる必要はない。
ただ、己の力を信じ、一人で歩むだけで良い。

なぜならばポッドキャストとは、
「一個人が発信できるメディア」であり、
「一個人がそれぞれ楽しむメディア」なのだから。
posted by 南部イチヒコ at 22:09 | Comment(16) | TrackBack(1) | 日記

2007年06月10日

iTunesは「重いアプリ」、ドラッグ&ドロップは「面倒くさい行為」

今回は、あくまで
僕の主観的見解であることを断っておく。

多くの人間にとって、
iTunesは、「起動に時間のかかる、重くてノロいソフト」であり、
ドラッグ&ドロップは、
「なんだか難しくて面倒くさい行為」なのではないか、と考える。

これはもちろん、世の大多数を占める
Windowsユーザーを中心とした場合の見解だ。

あまねく、ほとんどのポッドキャスト番組のサイドバーには、
「iTunesにドラッグ&ドロップしてください」と注釈の書かれた
番組のRSSフィードへのバナーが貼られている。
かくいう僕の番組もそうだ。

だがこの注釈は、
ほとんどのPCユーザーにとって、
辛く、険しい行為に捉えられている可能性があるのだ。

Windowsユーザーは、基本的に
何事にも「カスタマイズする癖」がついている。
無数に存在するフリーソフトの中から
お気に入りのソフトを取捨選択し、その結果
自分の選んだものに愛着心をわかせ、
それを使い続けるのが一般的だ。

要するに、
使用するソフトウェアを予め指定されることは、苦痛につながるわけだ。

ましてやそれが、
Windowsユーザーにとっては悪名高い、
OS起動の時間を無駄に長くしてしまう
タスク常駐型QuickTimeプラグインが必要なソフト…つまり
iTunesであったりすると、なおのことだ。

そして、さらにそのソフトに、
バナーを「ドラッグ&ドロップする」という行為。

本来ならば、
マウス一つで直感的に行うことができる便利な機能といえるのだが、
多くのWindowsユーザーにとって、この行為は特殊だ。

Macユーザーには信じられないかも知れないが、
Windowsユーザーにとってみれば、
RSSリーダーのメニューから「RSS登録」を選び、
出てきたダイアログ・ボックスに
RSSアドレスを手入力またはコピー&ペーストし、
エンターキーを押す、といった行為の方が、
遥かに直感的に分かりやすい行為のはずだ。

それは、Windowsユーザーに、
「一見、直感的でない行為を、素早く行う習慣」がついているからだ。

こういった習慣を身につけている人が、
いくら本来直感的とはいえ、新しい動作を覚えるには
それなりの苦痛を伴う。

例え時間がかかっても、
慣れている方法を選ぶほうが、精神的に楽だからだ。

もしあなたが、
「なぜみんな、私のポッドキャストを登録してくれないんだろう」と
悩んでいるのなら、
その悩みの原因は、あなたのその小綺麗なコンピュータに刻まれた、
かじられた林檎マークにあるのかも知れない。
posted by 南部イチヒコ at 21:10 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2007年06月09日

ポッドキャストはテキスト・ブログの夢を見るか?

テキスト・ブログと同じように音声ブログが広まれば、
ポッドキャストの認知度は上がるのではないか、
といった意見をよく耳にする。

今回は、これを真っ向から否定してみたい。
その理由は、以下に示す通りだ。


・サイバースペースはあくまで「目でみる空間」である

Webとは「パッと見」が命の世界である。
ページを開いたときのインパクトが比較的少ない音声ブログは、
すぐに他のページに移られてしまい、魅力のないコンテンツであると誤解されやすい。
昨今のYouTubeなどの動画投稿ブームに関しても、
視覚的効果が高いというだけでなく、
「音声無しでも楽しめる」というのがポイントとなっていると思う。
つまり、「音のみ」のコンテンツは
そもそもWeb上では流行りにくい。


・「とにかく始めてみよう」という気軽な気持ちで作成できない

コンピュータ、場合によっては、携帯電話さえあれば、
気軽にエントリを作成・更新できるテキスト・ブログに比べ、
音声コンテンツのそれは敷居が高すぎる。
「まず、何をやったらいいのかすら分からない」という人も多いと思う。


・ハイパーテキストの概念が音声にはない

テキスト・ブログでは、
他のページの記事にリンクを貼ったり、引用をしたりといったことが
頻繁に行われ、それが爆発的普及につながるポイントであったように思う。
他の人の情報・意見を参照させ、
そこに自分の意見や情報をつけ加える、といった
連鎖的な発展が望めるわけだ。
こういった仕組みは、音声では出来ない。
音声でURLを一文字ずつ告知することの不格好さを想像していただければ、
よくお分かりいただけると思う。


・テキストに比べ、匿名性が低い

自らのキャラクターや姿勢を
自由に変更・詐称できるのがテキスト・ブログの魅力だ。
一方で、
音声の分野では、これらの魅力はほぼ無いに等しい。
また、無理に匿名性を加える場合、大変な努力が必要になる。
余談だが、サイバースペースにおいて、
「2ちゃんねる」があれほど普及し知名度を得たのは、
その匿名性の強さによるところが大きいと思う。


・気軽に「閲覧」できない

あらゆるシーンで、あらゆる回線状況で、
気軽に閲覧・参照できるのがテキスト・ブログの魅力だ。
じっくり文章を読むことなく、「ざっとスキャンする」ことができるのも
サイバースペース上におけるテキストの特徴だと思う。
ファイルサイズが大きく、ざっと聞くことが出来ない音声は
それらの魅力がない、つまり人気がないといえるだろう。
苦労して作ったファイルが、誰にも聞かれないのであれば
これほど無意味なものはない。


現時点で思いつく理由は、以上だ。

では、どういうアプローチをすれば、
音声ブログが普及するか?という点については、
ここでは詳しくは割愛させていただくが、
簡単に一言で言うならば、ずばり
「キラーコンテンツ」の増加だ。
posted by 南部イチヒコ at 18:01 | Comment(3) | TrackBack(1) | 日記