2007年10月14日

大海原に飛び出す勇気はあるか?

ビデオブログ、またはビデオポッドキャストの世界は、
音声のポッドキャストと比べ、大きく性質が異なっている。

音声ポッドキャストでの方法論をそのままビデオに当てはめても、
成功することは難しいだろう。

かつて音声ポッドキャストの世界では、
インターネット上での音声コンテンツは流行しにくいがゆえに、独自の連帯感・コミュニティが形成され、加えて、閉鎖空間・そして未成熟な文化にありがちな、安易なビジネス的発想がうまれていた。

つまり、狭い世界であることを逆手にとって、つまらないコンテンツもそれなりに評価され、持ち上げられていたのが音声ポッドキャストの世界だった。

しかし、動画の世界になると、こうはいかない。

サイバースペースは基本的に、「目でスキャンする文化」だ。
テキスト・ブログのメディアとしての確立、そして昨今のYouTubeやニコニコ動画の空前の大ブームをみても、それはあきらかだろう。

ビデオブログ・ビデオポッドキャストは、
そんなサイバースペースのトレンドのど真ん中に位置することになる。

質の高いコンテンツが豊富に散在しているから、その評価基準は必然的にシビアになる。
面白くないものには誰も寄り付かないし、逆に、面白いものは大々的にヒットし、時には販売コンテンツとしてビジネスと直結する場合もある。

それまで、狭く生温い世界で甘やかされていた音声ポッドキャスター達にとって、おそらくそれは脅威以外の何物でもないだろう。

だが、もしあなたが、ステップアップを試みたいのであれば。

EmTVふりふり組織基地局といった「先人」達は、すでに大海原に飛び出して孤軍奮闘している。

つまらないコンテンツは即サイバースペースのゴミと化す。
面白ければ何でも評価され、閲覧者が増える。
「メディア」「番組」としての意味はそこに無く、
ただ単に、その作品の一つ一つが単品で評価される。

ポッドキャストの意味すら知らないサイバースペース上の評価者達が、
今日もつまらない動画を荒らすべく、そして、面白い動画を評価すべく、縦横無尽にかけめぐっている。

あなたに、この動画の世界に足を踏み入れる勇気はあるだろうか?
posted by 南部イチヒコ at 15:47 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2007年10月02日

限りなく発想を逆転させるという試み

今からおよそ6年前ぐらいに、Web上で、
ほんの一瞬だけ、ネットラジオのようなものを試みたことがあった。

プロバイダから与えられたホームページ・スペースを使い、
HTMLを組み、realプレイヤーを使って再生させる音声コンテンツだった。

結果は散々で、知り合い数人が義理で聞いてくれる程度で、
外部からの訪問者は月に数人のペースだったように思う。
そんな状態が数ヶ月続き、しばらくして、サイトを閉鎖した。

僕がポッドキャストというものに出会ったとき、
まず真っ先に頭に浮かんだのは、
「今度は失敗しない」という思いだった。

そのために僕が徹底して貫いたコンセプトは、
6年前、つまりネットラジオのようなものをしていたときのスタンスと、
『真逆』のアプローチをとるということだった。

簡単に言うと、
「当時のプライドを捨てる」ことを徹底させたということだ。


独自サイトでHTMLを組んで運営するのがカッコいいと思っていたから、
逆に、ブログを利用することにした。

深夜ラジオの雰囲気を漂わすため、
当時は暗くアンダーグラウンドなイメージのページデザインをしていたから、
それとは真逆の、とことん明るいデザインにした。

英語を使った洒落た番組名にしていたから、
逆に、日本語の番組名にした。

検索対策なんてカッコ悪い、
自分達が良いと感じるものを作っていれば必ず評価されると思っていたから、
反対に、「★」などを入れて目立ちやすく、
万人に目のつきやすいポップな番組名にした。

気に入った人だけ聞いてくれればいい、
自分達が自然に喋るのが一番だと思って、
一切敬語を使わずに放送していたから、
今度は、基本的に敬語で喋るように何よりも気をつけた。

声が聞こえればいい、何より簡単に配信できるのが一番だと思っていたから、
逆に、機材には惜しみなく投資して、クオリティの高い音質にこだわった。

自分達が好きだった深夜ラジオを意識して、
平均30分以上の放送時間にしていたから、
一転して、放送時間は出来るだけ短く、数分で終わるように心がけた。


結果としては、少なくとも、
6年前の当時よりかは、受信者に恵まれる番組を作り出すことができたように思う。

つまらないプライドを丸ごと投げ捨て、
アプローチをとことん逆転させるという試み。

僕が徹底させたことは、それだけだ。

ただ、当時から一切変わっていない部分がある。

それは、
『僕とうぢ坊が喋っている』ということと、
“ある一つのテーマに沿って、独自の見解や考察を面白可笑しく述べる”という『内容』だ。

つまり、
僕たちの、一番コアな部分でのポリシーやスタンスは、
6年前の当時と、何も変わってはいない。
posted by 南部イチヒコ at 11:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記