2008年02月29日

正しいモニタリング環境 - SONY MDR-7506

番組を制作する上において意外と見落としがちなのが、モニタリング環境、つまり音声を聞く環境だ。

録音時のモニタリング、音声編集作業時におけるモニタリング、そして、完成したファイルや他の番組を聞くときの最終チェック…といった具合に、ポッドキャスト番組制作の全ての行程において、非常に重要な割合を占めるものだといっていいだろう。

特に音声編集作業時においては、音が十分に出ているか、または逆に音が大きすぎて割れていないか、また、BGMと声の割合はどうか?などを、正確に把握する必要がある。

コンピュータの内蔵スピーカーや、リスニング用の比較的安価なヘッドホンでは、制作という観点においては機能不足を感じる場合も多々あるように思う。
出来れば、音楽制作時に特に威力を発揮する、癖のないフラットな音質を提供するヘッドホンを使用するのが望ましい。

例え、自分が納得した音声であっても、その音を正確に把握していなければ、聞く環境によっては、思いもよらない不都合を生じさせる原因にもなりうる。

受信者の方々は、パソコンの内蔵スピーカーからiPod、または高価なオーディオ機器まで、あらゆる再生環境で番組を聞く可能性がある。
制作者であるあなたと同じ再生環境であるとは限らないのだ。

再生環境に左右されない音質を確保するためにも、モニタリング環境を整えることが非常に重要だといえるだろう。

あなたが普段そのヘッドホン・イヤホン・スピーカーを使用して制作しているその音声は、人によっては、聞くに耐えないほどの雑音になっているのかもしれないのだから。


ちなみに僕のおすすめのモニタリング用のヘッドホンは
SONY MDR-7506だ。


低高音などが目立って聞こえるように設計された一般的なリスニング用途のヘッドホンとは一線を画し、ありのままの原音を忠実に再生する、スタジオ定番のヘッドホンとして有名なSONY MDR-CD900ST(現在僕はこれを使用している)と似た音質を受け継いだまま、さらに折りたたみ収納可能・カールコード・キャリングポーチ付属、また、ほとんどのコンピュータに直接接続できる、ステレオミニプラグ仕様となっている(フォーンプラグへの変換アダプタも付属)。

受信者の方々への配慮としての音質にこだわる人には、是非とも検討していただきたい。
posted by 南部イチヒコ at 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | podcast技術・音質向上メモ

2008年02月21日

好きなゲームがあるからそのハードを買う

どうしても遊んでみたい家庭用のゲームソフトがあったとする。

あなたはまず、そのゲームソフトが、どのハードウェアで動くのかを調べるだろう。
もしそのハードウェアが、現在自分が所有していないものだったら、あなたはどうするだろうか。

ハードウェアが無いからという理由で、そのゲームソフトをあきらめるだろうか。
それとも、そのゲームソフトのためだけにハードウェアを購入し、取扱説明書を読み、そのハードウェアを使いこなすだろうか。

ユーザーが常に求めているのは、ゲームソフトという「中身」だ。
中身が面白いものでさえあれば、例え、使いこなすのが難しいハードウェアでも、ユーザーは軽く障壁を乗り越えることができる。

そのゲームがしたいから、それに合ったハードウェアを使う。

あくまでソフトウェアという中身ありきの世界であるのは、
どんな世界でも同じであるように思う。

とりあえずハードウェアを揃えてからソフトウェアを探す…という、
悪い意味でオタク的な人間であったり、また、
好きなソフトウェアから入ったはずが、
なんとなく駄作ソフトを数多く揃えてしまって、
結局、何が面白いと感じていたのか分からなくなってしまう…といった人も、一部存在するだろう。

だがそれは、世間一般的な観点からすれば、ごく少数の人間だ。

多くの人間は、面白いか面白くないか、
それだけをモチベーションに、コンテンツに集まってくる。

Podcastについても、当然同じことがいえる。

仕組みやテクノロジーに論議を尽くすのは、一部のオタク的人間に任せておけばいい。
配信者として第一に考えなければならないのは、
いかにユーザーを惹き付ける充実した中身を作れるか?ということだ。
posted by 南部イチヒコ at 03:36 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2008年02月19日

アメリカ的

AV Watchのコラム内の、
動画編集ソフト「Premiere Elements 4」のレビュー記事を読んでいて、
ふと気づいたことがある。

動画を編集し、簡単にYouTubeやiPod用に変換できる、
ビデオブロガーやビデオポッドキャスターには非常に便利な同ソフトだが、記事内では「日米のメンタリティ・ニーズのズレ」と指摘され、その機能・需要が疑問視されている。

日本人が、プライベートなコンテンツを、
YouTubeにアップロードしたりiPod用に変換して持ち歩くか?という疑問だ。

言われてみれば確かにその通りで、
「個人がメディアになる」概念が全くといっていいほど浸透していない、あるいは浸透しにくい日本の現状において、同ソフトの機能は全く不可解な、「舶来の作法」にしか見えないのは、無理もないことだといえる。

また、動画という分野の捉え方も、
日本と米国におけるそれでは大きく異なっているように思う。

明らかな著作権違反動画や二次著作物の繁栄、
そしてその裏で蔓延る、
個人の肖像権やプライバシーに対する過保護概念。
これが日本の動画事情だと思う。

「個人がブロードキャストする」という概念は、
現在の日本では今のところ、拡大していく余地がない。

音声ポッドキャストについても当然、同じ事がいえるだろう。

あなたの番組は、
「アメリカ的」アプローチが出来ているだろうか?
また、欧米的概念を取り入れたものになっているだろうか?

それとも、
日本の土壌に合った、いつまで経っても「ズレ」たままの、
日本的アプローチをもった番組だろうか?

そんな事を考えながら番組を制作するのも、一興かもしれない。
posted by 南部イチヒコ at 01:41 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記