2008年03月22日

既存のものに捕われないスタイルを

最近、動画についての知識を増やすために、
映像編集についての本やサンプルなどを読んだり見たりしている。

中には実例に基づいた編集方法なども提示されているものもある。
インタビュー番組、自主制作映画、ミュージッククリップ、CMなど、シーンに応じたそれぞれのやり方が解説されているものだ。

色々と興味深く学ぶうちに、ふと気づいたのは、
「僕のやりたいものは、これらサンプルの中のどれでもない」ということだった。

ビデオポッドキャスト・ビデオブログを製作するにおいて必要な技術は、それほど多くないと思う。

そして、時に、映像編集の基本的なスタイルとは全く別次元の、考え方やスタンスが必要とされるように思うのだ。

短い放送時間、最終的に作品はWeb上で公開されるという前提、そして、インパクト重視の作品を好むユーザー層。

例えば、
まるで音声編集のように、同じカットの映像一本のみを、
必要最小限の部分だけをめまぐるしく数秒単位で切り刻んでつなげていくジェット☆ダイスケ氏の手法『ジェットカット』などは、どこの映像編集本にも載っていない、ビデオブログならではの手法だ。

既に形式が決まっている手法・映像を作り出したところで、既存メディア達が制作するそれには到底勝てないし、面白みに欠ける。

ブログやポッドキャストという新しい文化だからこそ、
既存メディアにはない、新しい手法・映像を生み出せたらと思う。

当然、これは音声ポッドキャストの世界にも当てはまる。

オープニングにジングルは必要か?
必ずトークラジオ形式にする必要はあるか?
ラジオドラマにしなければならない必要性は?
声が特徴的である必要はあるか?
アーティストの曲をあなたが紹介する必要性は?
『番組へのお便り紹介』は必ずしも必要か?
そもそも、MCが生身の人間の声である必要はあるか?

知らず知らずのうちに、既存音声メディア達によって形成された固定概念の数々に、あなたは汚染されていないだろうか?

例えば、5分間、意味不明の言葉を叫びっぱなしの番組があったとしても、良いのではないか?


既存のものに捕われないスタイルを、
僕は追求していきたいと思っている。

それが、ポッドキャストの醍醐味であると感じるからだ。
posted by 南部イチヒコ at 05:11 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2008年03月08日

これからpodcastを始めようとする人へのアドバイス

2008年1月に行われたpodcastイベント「kpm#15」に出させていただいたときに、時間等の都合上詳しく話すことが出来なかった、「これからpodcastを始めようとする人へのアドバイス」を簡単に述べておこうと思う。

ポッドキャスト制作について興味を持った方は、是非とも参考にしていただきたい。


・【何かとお金がかかることを留意しておく】

ポッドキャストを始めようとする多くの人々にとって、「録音/録画機材」や「編集ソフト」などを予め所有している場合は少ないと思う。

それらを新たに導入する際の予算、また、各種ポッドキャスト・イベント参加への交通費・交際費など、金銭面での負担は決して軽視できるものではないことを留意する必要がある。

なお、いくらマイナスをかさねてもプラスは皆無である。


・【どんな人に聞いてもらいたいのか?を考える】

どのような受信者の方々をターゲットにするのか?を明確にするのが最優先事項だ。
全く知らない人に向けて発信したいのか、それとも、既に知り合いになっている人や、同じポッドキャストという趣味を通じて知り合うであろう仲間に向けて発信したいのか。

「誰でもいいから、聞いてくれる人がいればいい」。
こういったスタンスは非常に思いつきやすく、一見、表現の自由を謳歌しているスタンダードなスタンスであるように感じられるが、メイン・ターゲットがぼかされているゆえ、受信者の方々としても、「どう聞いていいのか分からない」内容の番組になってしまうことが多い。

発信者によるターゲット設定がなされていない番組は、そのまま受信者の方々を困惑させる結果となり、いつまで経っても受信者数が流動的な番組になってしまい、最終的に、発信者自身のモチベーション低下につながってしまう。

また、全く知らない人に向けて発信したいのであれば、知り合いには一切宣伝しないぐらいの覚悟で挑んだほうが、発信者として望む結果を得やすいだろう。


・【目標を明確にする】

番組を制作するにあたって、自己満足に終始したいのか、ランキング上位を狙いたいのか、または身内への伝言板として使いたいのか、あるいはプロのラジオ・パーソナリティや表現者になりたいのか…などの目標をしっかりと定めておくことが大事だ。

目標が定まらないまま勢いで番組を初めてしまった場合の多くが、そのまま勢いで終わってしまう結果を招いている。

「とりあえず始めれば、何かいいことがあるかも…?!」といった、漠然とした目標に応えられるほど、現在のポッドキャスト界は夢のある世界ではない。

あなたがもしもプロのラジオ・パーソナリティを目指したいのならば、ポッドキャスト番組などを制作するよりも、ラジオ局に履歴書を持ち込んだほうが、数十倍も得策だ。
posted by 南部イチヒコ at 11:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記