今からおよそ6年前ぐらいに、Web上で、
ほんの一瞬だけ、ネットラジオのようなものを試みたことがあった。
プロバイダから与えられたホームページ・スペースを使い、
HTMLを組み、realプレイヤーを使って再生させる音声コンテンツだった。
結果は散々で、知り合い数人が義理で聞いてくれる程度で、
外部からの訪問者は月に数人のペースだったように思う。
そんな状態が数ヶ月続き、しばらくして、サイトを閉鎖した。
僕がポッドキャストというものに出会ったとき、
まず真っ先に頭に浮かんだのは、
「今度は失敗しない」という思いだった。
そのために僕が徹底して貫いたコンセプトは、
6年前、つまりネットラジオのようなものをしていたときのスタンスと、
『真逆』のアプローチをとるということだった。
簡単に言うと、
「当時のプライドを捨てる」ことを徹底させたということだ。
独自サイトでHTMLを組んで運営するのがカッコいいと思っていたから、
逆に、ブログを利用することにした。
深夜ラジオの雰囲気を漂わすため、
当時は暗くアンダーグラウンドなイメージのページデザインをしていたから、
それとは真逆の、とことん明るいデザインにした。
英語を使った洒落た番組名にしていたから、
逆に、日本語の番組名にした。
検索対策なんてカッコ悪い、
自分達が良いと感じるものを作っていれば必ず評価されると思っていたから、
反対に、「★」などを入れて目立ちやすく、
万人に目のつきやすいポップな番組名にした。
気に入った人だけ聞いてくれればいい、
自分達が自然に喋るのが一番だと思って、
一切敬語を使わずに放送していたから、
今度は、基本的に敬語で喋るように何よりも気をつけた。
声が聞こえればいい、何より簡単に配信できるのが一番だと思っていたから、
逆に、機材には惜しみなく投資して、クオリティの高い音質にこだわった。
自分達が好きだった深夜ラジオを意識して、
平均30分以上の放送時間にしていたから、
一転して、放送時間は出来るだけ短く、数分で終わるように心がけた。
結果としては、少なくとも、
6年前の当時よりかは、受信者に恵まれる番組を作り出すことができたように思う。
つまらないプライドを丸ごと投げ捨て、
アプローチをとことん逆転させるという試み。
僕が徹底させたことは、それだけだ。
ただ、当時から一切変わっていない部分がある。
それは、
『僕とうぢ坊が喋っている』ということと、
“ある一つのテーマに沿って、独自の見解や考察を面白可笑しく述べる”という『内容』だ。
つまり、
僕たちの、一番コアな部分でのポリシーやスタンスは、
6年前の当時と、何も変わってはいない。
2007年10月02日
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