2008年05月03日

ノイズの少ない録音 - M-AUDIO「Fast Track Ultra」

僕がポッドキャストの録音をはじめた頃、
一番悩まされたのが、声と同時に録音されてしまう、
「サー」というホワイトノイズだった。

まるで古いカセットテープを再生しているかのようなこのノイズに、
当時は随分苦労した覚えがある。

このホワイトノイズが多いか少ないか、あるいは全く無いかで、
ポッドキャスト番組としての印象は大きく左右される。
簡単に言うと、
ノイズのある番組は素人臭く、ノイズのない番組はプロっぽい。

内容如何に関わらず、ある程度のハッタリを効かすためにも、
ホワイトノイズの無い録音を心がけることは重要だといえるだろう。

そのためにはいくつもの方法があるが、
その一つに、しっかりしたマイクとオーディオインターフェイスを使うという手段がある。

オーディオインターフェイスといっても種類は様々だが、
僕が今注目しているのは、M-AUDIOのFast Track Ultraだ。

Fast Track Ultra

コンパクトなこのサイズの中では珍しく、高性能なマイクプリアンプを備えたキャノン入力端子が4系統装備されている。
手軽に4人分のMCの音声を同時録音できるため、多人数での番組などでは非常に便利だといえる。

また、ディレイやリバーブなどの基本的なエフェクトや、ヘッドホン端子も2系統装備されているので、様々な番組形態にも対応できる。

ホワイトノイズは、録ってから除去処理をするよりも、
予めノイズの少ない環境で録音するほうが断然有利だ。

その点でも、このオーディオインターフェイスは文句無い出来だといえるだろう。
posted by 南部イチヒコ at 10:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | podcast技術・音質向上メモ

2008年02月29日

正しいモニタリング環境 - SONY MDR-7506

番組を制作する上において意外と見落としがちなのが、モニタリング環境、つまり音声を聞く環境だ。

録音時のモニタリング、音声編集作業時におけるモニタリング、そして、完成したファイルや他の番組を聞くときの最終チェック…といった具合に、ポッドキャスト番組制作の全ての行程において、非常に重要な割合を占めるものだといっていいだろう。

特に音声編集作業時においては、音が十分に出ているか、または逆に音が大きすぎて割れていないか、また、BGMと声の割合はどうか?などを、正確に把握する必要がある。

コンピュータの内蔵スピーカーや、リスニング用の比較的安価なヘッドホンでは、制作という観点においては機能不足を感じる場合も多々あるように思う。
出来れば、音楽制作時に特に威力を発揮する、癖のないフラットな音質を提供するヘッドホンを使用するのが望ましい。

例え、自分が納得した音声であっても、その音を正確に把握していなければ、聞く環境によっては、思いもよらない不都合を生じさせる原因にもなりうる。

受信者の方々は、パソコンの内蔵スピーカーからiPod、または高価なオーディオ機器まで、あらゆる再生環境で番組を聞く可能性がある。
制作者であるあなたと同じ再生環境であるとは限らないのだ。

再生環境に左右されない音質を確保するためにも、モニタリング環境を整えることが非常に重要だといえるだろう。

あなたが普段そのヘッドホン・イヤホン・スピーカーを使用して制作しているその音声は、人によっては、聞くに耐えないほどの雑音になっているのかもしれないのだから。


ちなみに僕のおすすめのモニタリング用のヘッドホンは
SONY MDR-7506だ。


低高音などが目立って聞こえるように設計された一般的なリスニング用途のヘッドホンとは一線を画し、ありのままの原音を忠実に再生する、スタジオ定番のヘッドホンとして有名なSONY MDR-CD900ST(現在僕はこれを使用している)と似た音質を受け継いだまま、さらに折りたたみ収納可能・カールコード・キャリングポーチ付属、また、ほとんどのコンピュータに直接接続できる、ステレオミニプラグ仕様となっている(フォーンプラグへの変換アダプタも付属)。

受信者の方々への配慮としての音質にこだわる人には、是非とも検討していただきたい。
posted by 南部イチヒコ at 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | podcast技術・音質向上メモ

2006年12月16日

音声編集メモ

ごくたまに、同じ配信者の方々から、
「編集の仕方を教えてほしい」と言われることがある。

この場合の「編集の仕方」とは、
ソフトの種類や使い方などといった
テクノロジー的なハウツーではなく、
録音した音声を再構築して、
いかに「聞ける」音声に変えていくか、といった、
波形のカット&ペーストの判断基準やタイミングを意味する。

全く参考にならないとは思うが、
僕なりの「編集の仕方」というものを、自分の
備忘録用途も兼ねて、ここで述べてみたい。


まず最初に、録音した無編集の音声を、
一通り、最初から最後まで聞いてみる。

ポイントは、それが
自分(達)の録った音声だと思わないことだ。
世界一冷めた受信者になったつもりで、あくまで客観的に、
間延びしている部分や、明らかに面白くない話題を
チェックしておく。

また、聞いていて不快な言葉、主張、
発信者の単なるエゴにしか聞こえない部分なども、チェックしておく。

次に、音声に含まれる内容から、
全体の趣旨を考える。
何をテーマをして、どういった主張をするエントリにするのか。

用意された音声を元に訂正していくのではなく、
改めて自分の頭の中でシナリオを組み立て、そこに
録音してある音声をパーツとして組み込んでいく…、
そんなイメージだ。

ここまで出来たら、実際に波形と向き合い
カット・ペーストといった作業に入る。

最初にチェックした不必要な部分を、まず削る。
ただし、頭の中にあるシナリオを組み立てるために
どうしてもその部分が必要な場合は、最小限にとどめる形で
残しておく。

そして、細かい部分のカット。

言葉と言葉の間が空き過ぎていて、
聞いていてテンポが損なわれるようであれば、
その間をカットし、
逆に、
話題転換時などで、一旦ブレイクを置きたい場合は
無音部分を挿入する。

このとき、
激しく笑っている部分の後や、
言葉を発する前に必ず入る「呼吸音」は、
できるだけ残しておくのがベターだが、
間を詰めるために、どうしてもその呼吸音を切りたい場合は、
フェード・イン/アウトの機能を使って、
その前後の言葉の波形を変えてしまうのも一つの方法だ。

また、このフェード・イン/アウトの機能は、
例えば、
『えーとですねそういうわけであのー』という
呼吸音なしで一気に発せられている音声から、
『えーとですね』と『あのー』を除いて
『そういうわけで』だけを残したい、といった場合にも
有効だ。

『えーとですね』『あのー』をカットしたあと、
『そういうわけで』の『そ』の冒頭部分にフェード・イン、
『で』の言葉の消える直前にフェード・アウトをかけるわけだ。

余談になるが、サ行の波形は
他の言葉の波形と違い、レベルが小さいので、
音声をモニタリングしながら、よく確認する必要がある。

以上の編集は、
大体、時間としては0.5秒以下の範囲内での作業となる。

作業が終わったら、
繰り返しその部分を再生し、
耳に優しいテンポになっているか、
不自然に「編集されている」感じが漂っていないか、
じっくり聞き込む。

このように作業を進めていき、
音声ファイルとしての時間で約1分ごとに、
頭の中にイメージしているシナリオ通りに
会話や話題が進んでいるか、チェックする。

これらを、ファイル再生終了まで繰り返し作業し、
全てが終わったところで、
もう一度最初から最後まで一通り聞いてみて、
自分の頭の中にある
シナリオと同じ(か妥協できる範囲内)であれば、
波形編集作業はひとまず完了だ。


この後に、不快な言葉の修正や、
BGMを別トラックとして挿入する作業などに続く。
posted by 南部イチヒコ at 12:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | podcast技術・音質向上メモ

2006年08月03日

なんとなく導入予定機材

なんとなく、今後欲しいなぁと思っている
機材を二つメモっておこうと思う。

ベリンガー UB1202FX

3人以上での録音用に。
なんかエフェクトがついてるのがちょっとそそられる。
ただ、
ここからUA-25につなぐことになると思うんだけど、
ホワイトノイズがちょっと心配。

Logic Express 7

Logicの廉価版。
僕の中で、Cubaseはなんかモコモコしたかわいいイメージ。
逆にLogicは、カッチリしてて真面目な感じ。
これがあると、夢の「OS Xだけで完結」環境が整う。
…ウチのG4 733Hzで、まともに動くのかどうかはかなり不明だが…。
posted by 南部イチヒコ at 17:31 | Comment(2) | TrackBack(0) | podcast技術・音質向上メモ

2006年07月26日

ダイナミックマイクとPCを直に接続する

kayo様からの質問、
「カラオケマイクとPCを直に接続するのはアリか?」に、
お答えしてみようと思う。

僕の感覚としては、
どでかい普通のマイクを、
PCの小さい録音端子に直接つなぐことは、
正直、なんとな〜く無理矢理感の漂う行為に感じられる。

なので、今まで試したことはなかったのだが、
今回、実際にやってみた。

ここでは、カラオケマイク=ダイナミックマイクと捉え、
いつも使っているSM58で試してみた。
マイクと口との距離は約10cm。

【1】現在の通常時の環境
SM58→キャノン端子ケーブル オス/メスUA-25(ゲイン75%)→PC

150105-2.jpg


【2】ケーブル変換して、直に接続
SM58→キャノン端子 メス/フォーン端子 オスフォーン端子 メス/ステレオミニプラグ オス→PCのマイク端子へ(ゲインは75%ぐらい)

150105.jpg
かなり強引な感じではある

rec.gif
ゲインは75%ぐらい?


で、音声ファイル。
聞き取りやすくするため、20dBほど単純にゲインを上げた。

【1】現在の通常時の環境


【2】ケーブル変換して、直に接続


…変わんねえじゃん!!

直に挿しても、全然イケてるじゃないすかッ!!
何コレ?!値段のたっけーUA-25とか、全然要らないじゃん!!

…ということでkayo様、「アリ」です。

ただ、やはり多少ノイズが乗るということと、
あと、
マイクによっても音質は大きく変わると思うので、
そこらへんで、色々試してみるのもいいかと思われます。
posted by 南部イチヒコ at 16:39 | Comment(3) | TrackBack(1) | podcast技術・音質向上メモ

2006年07月24日

現在の録音環境

僕の番組は、実に無駄な工程を経て
制作されている。

今後改良するためにも、
現在の環境や工程をメモっておこうと思う。

【録音環境】
SHURE SM58
卓上マイクスタンド
・マイクより10cm離してポップガード装着
 (ポップノイズを防ぐというより、
  マイクと口との距離を一定に保つ目的で利用)
・モニタリング用のヘッドホン
 (MDR-900ST。ミーハーとかって言うな。)
EDIROL UA-25
 (マイクはキャノン端子に接続、ゲインは75%)

【使用ソフト】
SoundEngine Free (Windows)
Audacity
Steinberg Cubase VST 5 (Mac OS 9)
・iTunes

【作業工程】
SoundEngine Freeで-18dBぐらいを目安に
録音した後、モノラル化

Audacityでカット
(僕の環境ではこのソフトが一番処理が速い)

SoundEngine Freeでコンプ、マキシマイズ

Cubaseに移しジングルとBGMを追加
音声ファイルの方は、
EQでロー(150Hz以下)をカット、
ヒスノイズが目立つ場合4kHz付近もやや削る
スレッショルド-33dBあたりでAutoGate(Cubase付属のノイズゲート)
マスターが出来たら、
-4dBを目処に音圧稼ぎ&リミッタをかける

iTunesでエンコード
(神戸★中年ステーションは44.1kHz、64kbpsモノラル、
 珈琲ジュース!は44.1kHz、128kbpsステレオ)

…実に無駄な工程だ。

全部Cubaseでやっちゃえよ、って話なんだけど、
あんまり使いこなせてないから
よく分かんないのが現状です。

特にマキシマイズがよくわかんない。
普通にノーマライズして、VSTプラグインとかで
音圧稼いだほうが、綺麗に仕上がるかも知れない。
っていうかWAVESのL1欲しいなぁ。
でもウチのCubase、バージョン5だしなぁ(汗

あと、書いてて気づいたけど、
-4dBを目処にマスタリングって何だよ。
なんで0dBじゃないんだ俺。

とりあえず、
常に改善していく姿勢は
今後も忘れないようにしようと思う。
posted by 南部イチヒコ at 03:58 | Comment(10) | TrackBack(0) | podcast技術・音質向上メモ

2006年06月09日

コンプ

ポッドキャストを始めるにあたって一番苦労した(している)のが、
「どうやって音質を上げるか」ってことだ。

もちろん、
番組の内容が面白ければ音質なんて多少犠牲にしてもいいのだが、
逆に言えば、音質の良さで内容をカバーすることもできるわけで。

ってことで、技術的なことをメモ代わりに書き連ねていこうと思う。
ちなみに、僕はかなりデタラメな知識しかもっていないので、
間違ってることも言うてたらすみません。

★コンプ

声のツブを揃える。これ、気づくのに2ヶ月かかった。
これをカマさないと、
「おい、急に聞こえねーよ」とか
「突然うるせーよバカ」ってなる。
カット等の編集後、ノーマライズ・マキシマイズ等をする前に行う。

僕は今のところ、
レシオ2:1、
スレッショルドは波形を見ながらその都度決定、
アタック5ms、リリースは100msで実行している。
posted by 南部イチヒコ at 08:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | podcast技術・音質向上メモ